相談のご予約
相談のご予約

Travelogue #01

理想の島暮らし
スローライフの旅

  • 石垣島(離島含む)
  • 男性
  • 60代
  • 個人旅行
  • 1ヶ月

こんな方におすすめ

  • 長期滞在で街の雰囲気を感じたい方
  • 移住を検討している方
  • 石垣島をベースに離島巡りをしてみたい方
  • 居住地以外に別の居場所を作りたいと考えている方

この旅について

作家の男性は生活の拠点を一時的に変えることにより、慢性化した思考を変えたいと考えていた。
更にどこかに長めの旅をしたいが生活環境になれるまでに多くの時間を使いたくない。という思いもあって、 身近だけど新鮮な体験。としての八重山への旅。 1ヶ月間『暮らすように旅をする。』をコンセプトに石垣島を拠点にして八重山の伝統文化に触れ、離島を巡る。
更に食文化の違いや一定の地区で暮らすことでそこに住む人々の多様性を感じ、作家としての幅の広がりと自身の休息。
そして、人生の豊かさをあらためて味わう旅

暮らすように泊まる
古民家
長期滞在
八重山の離島
一人旅
スローライフ
リモートワーク
泡盛
離島
伝統行事

旅行者

旅行者の写真
男性 60代 個人旅行

職業:大学教授・作家 
滞在期間:1ヶ月

旅行者は沖縄出身で子供の頃から憧れていた琉球赤瓦の古民家の宿で長期滞在をしながら次の執筆について構想を練るために、ももと旅行社にご相談いただきました。

Travelogue

滞在記

石垣島の赤瓦一軒家というのは沖縄生まれの私にとっても憧れの場所であった。
人生も半ばになり、コロナもすぎ私にも時間ができはじめて仕事も穏やかにこなせるようになってきたのでここらで一人の時間が持ちたいと思い石垣島へ滞在することにした。

日常での心地よい生活も好きだが無理のない、生活のスタイルをあまり変えないような旅ではあるが、誰も知らないところで、少しばかりいつもの生活を抜け出し、遠くへ行ってみたいと思い友人から聞いた石垣島の旅行社へ旅の依頼をすることにした。

石垣島というところ

石垣島は沖縄本島から飛行機で1時間南にある。沖縄本島よりも気温は2度高く、亜熱帯というよりはもはや熱帯地域と言えるぐらい空港に降り立った瞬間からムンムンとした湿気と刺すような紫外線が歓迎してくれる。 宿は空港からバスで20分。鍵はキーボックスで開ける無人対応で無事にチェックイン。 外から見ると住宅が並ぶ小道にある昔ながらの赤瓦の家だが中に入ると天井にある梁が素晴らしく空間がとても広く感じる。 聞くところによると100年近くなる地域の原木が使われているそうだ。
滞在中はこの家を拠点に、朝は海に行き朝日を毎日見ようと決めた。 滞在するこの宿は古民家だが清潔で柱までしっかりと年季を感じるがしっかりと磨き上げられていた。 変に高級感でギラギラしているホテルよりよっぽど良い。まるで我が家のように心地よかった。 街に出ればちょこっと呑むにしても混み合っていないいい店を選べるし、刺身屋でちょいとつまみを買って家で泡盛をロックで飲む。 地域の人達とは挨拶程度から始まり、わたしの得意な歴史の話からだんだん打ち解けてきて、立ち話をするまでになった。

コンシェルジュとの出会い

この旅のきっかけとなったコンシェルジュとの出会いなのだが、知り合いの友達が旅行社を始めるということで名刺をいただいた。 今までの旅行社とは一風変わったコンセプト。利用者の声がかなり参考になった。 私はあまり人からかまってほしくはないが、でも旅で困ったときは頼れる地元の人がいると安心からか自由度が広がることも知っている。 1ヶ月の滞在に付かず離れず専属で見守ってくれるのは本当にありがたい。 それだけでも価値があると思い、今回この旅行社にプランの依頼と滞在中のサポートをお願いしたという経緯だ。

地域行事への参加

石垣島は伝統文化を重んじ、地域行事が今でも大切に行われている。 宿のある地域大浜の公民館では地域行事の練習の音が時折聞こえてきて心地いい。 この季節は石垣島各地で「 ※」という行事が行われ、本土でいう「弥勒菩薩」をミルク様といい、五穀豊穣をもたらす神様として愛され、豊年祭ではその神様への感謝をする行事がある。 それぞれの地域で特色があり、この時期は各地域で豊年祭が行われ活気があり豊年祭巡りも楽しめる。
今回、石垣島を拠点に各離島へ散歩するように訪問したいという思いがあった。周辺の離島へは主にフェリーで行ける。台風や時化(シケ)のある日は船が欠航することもある。そういう場合は離島に急遽泊まるという嬉しいハプニングもあった。
そのエピソードを書こう。 今回の旅では私の叶えたいことの一つに離島巡りがあった。 コンシェルジュがいろいろ考えてくれて数ある離島の中から「 ※」と「波照間島」に行くことにした。 西表はイリオモテヤマネコや独特の自然がありピナイサーラという滝が楽しめたりと自然の中で遊べるアクティビティーなどが人気だ。
ピナイサーラの滝
私は西表のジャングルとそこに住む人達がどのように共存しているのか。その仕組みづくりに惹かれたことと、その歴史を知りたいと思っていたので、まずは実際に現地に行こうと思ったのである。

波照間島へ行きたいという目的はその島でつくられた泡盛を買いに行く。それだけだった。 島に上陸し、念願の泡波を直売所で買い、コンシェルジュおすすめのアカハチの生家へ。 今回滞在している宿の大浜地区には英雄アカハチの像がある。ここでは割愛するが歴史ドラマにもなりそうな興味深い史実が残っているのでその場所に行けたのは本当に良かった。

そしてなんと、波照間島は日帰りの予定だったがまさかの船が欠航...八重山ではよくある事らしく、島の人は誰も慌てる様子はない。 コンシェルジュに電話でサポートを頼むとおすすめの良い宿があるとのことで、そこに一泊取ってもらうことに。しかし、面白いこともあるものだ。 その宿の主とは共通の知り合いが多く、歴史博物館並みに資料もある。こういう奇跡的な旅がしたかったのだ !!と思わず胸が高鳴った。この日は夜更けまで宿の主と島酒を酌み交わし語り合う最高の夜になった。

この1ヶ月の旅が私に与えたもの

1ヶ月も滞在していると島事情を肌感覚で感じる。島のリズムに乗りながら暮らすように滞在することで島がより愛おしく、また別の角度から普段にない旅の味わい深さを感じることができる。 例えば船が来ないときには食材が減るため、島にあるものでご飯にしたり、事前に情報が入ると自分の好きなものは早めに買っておく。など島暮らしの感覚になんだか喜びを感じている自分にこの歳ながら嬉しくなる。 近所の同じような年齢の方々とも軽く挨拶をしながら交流していき、最後はお酒を酌み交わすようになった。 宿は1ヶ月の滞在でまるでもう一つの我が家のようになっていた。 1ヶ月の思い出はここで書ききれないほどあるが、旅という視点で語るとすれば今までに味わったことのない旅行になったことは間違いないだろう。

旅から我が家に帰ると何故か家族や孫が愛おしく感じた。 妻と私で築いてきた我が家の歴史もまんざら捨てたものではないな。とこれまでの日々を振り返りながらのいつもの晩酌が当たり前にある平和な日々を今は愛おしく思う。

最後に... 人生半ばを超えてもう一つの居場所ができた。 それは目新しいものではなくコンシェルジュがはじめ提案してきたテーマのように、“ずっと心の中にあったもうひとつの心に存在していた場所”のような気がする。 この旅では「ただいま」と言える場所がもうひとつ増えたような気がして我が人生の広がりや深みを心から感じる旅だったと思っている。

Travel proposal

旅のご提案

  • シルエット
  • 男性 60代 個人旅行
  • 職  業:大学教授・作家
  • 滞在期間:1ヶ月
  • 旅行費用:¥550,000※

コンシェルジュへのリクエスト

  • 島の方々と気さくに良い距離で話したい。
  • 料理は美味しいものを少しだけ。お酒と合うツマミは贅沢に。
  • 時々、石垣島周辺の離島へ散歩感覚で行く時間があるといい。
  • Wi-Fi環境があるが静かな一人を堪能できる宿がいい。
  • できれば子どもの頃から住んでみたかった赤瓦の家が希望。
  • 交通に便利な場所がいい(レンタカーを借りる予定はなし)。

※ 料金には宿泊代、コンシェルジュコーディネート代(滞在中の相談サポート含む)が含まれています

※ 料金に航空券代は含まれておりません

コンシェルジュからのご提案

カンナ

コンシェルジュからの提案
Theme
ずっと心の中にあったもうひとつの心に存在していた場所
  • 宿は赤瓦古民家の一軒家を手配。
  • 交通手段に困らない市内から10分ぐらい離れた地域で住宅地の中にある宿。
  • 公民館が近くにあり時々地域行事の練習で太鼓や三線の音などかすかに聞こえる場所。
  • 小さな商店が周辺に2軒あり、コンビニへは歩いて10分程度(ドン・キホーテは徒歩10分)。
  • 中華料理、洋食、食堂等があるため外食も徒歩圏内で可能。お弁当はお昼前には商店に豊富にある。
  • 海が近くにあり朝日が登る。
  • 周辺に暮らす方々は年齢層は幅広く穏やかな方々が多い。
  • 通学路でもあるので朝夕は子どもたちの声が聞こえ早朝は鳥の声がする。
  • 交通はバスが便利。宿近くにバス停があり島一周道路になっているのでわかりやすい。
  • 市内の繁華街へ出かけてもタクシーで¥2,000以内で帰宅可能。
  • 島の北部へのアクセスもよくバスが便利。
コンシェルジュからのメッセージ
とても明るく周辺の人々も協力的ですが、声掛けなどでお話をすることができる温かな地域です。 皆さんと一緒に暮らすように滞在でき、タイミングが合えば公民館での地域行事にも参加しやすい雰囲気で溢れています。 お散歩も小学校近くにはきれいに手入れされた公園から海に出られ日陰も多いので海や公園周辺で過ごす時間も快適です。

執筆活動については市内の図書館や博物館もおすすめです。 中でも平和祈念館では島出身で島の歴史をよく知る学芸員がおり、第二次世界大戦当時の戦時中のことや八重山地域の疎開などの歴史を解説してくれます。 その他、お土産や島野菜の買い物など必要であればコンシェルジュが宿に向かいます。 ご滞在中のリクエストやおすすめのお店。生活に必要な情報などもいつでも私達コンシェルジュへご質問くださいませ。 素敵な石垣島滞在となりますようスタッフ一同心からお待ちしております。

Read other travelogue

他の旅行記を読む

西表島石垣島 10日間 ¥ 700,000
男性 40代 個人旅行
サバイバル 新しい自分 世界遺産
西表島のジャングルにいると疲れ切った身体にメキメキと生命力が上がってくるものを感じた。 湿気を帯びた土の匂いや水滴が滴るシダの葉。 川の流れる音がどこからともなく聞こえ、自分の血液の流れる音と重なるような感覚がする。 この旅は確実にわたしの中にある生命の息吹をふたたび…
詳しくみる